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福永騎手は「ダービー制覇」が喉から手が出るほど欲しい。

福永祐一リアルスティール

4/19(日)に開催される「皐月賞(GⅠ)」では福永祐一騎手が騎乗するリアルスティールが1番人気に推されています。ダービー制覇を大目標に皐月賞まで駒を進めてきた強いコンビです。
さて、本日は福永騎手の騎乗についてやダービー制覇に向けての見解について書きたいと思います。

 

まず、福永騎手のレース成績に関してですが、彼のレースの勝率は非常に高く、JRA賞最高勝率騎手にも選ばれた日本を代表するリーディングジョッキーです。
しかし、こと大舞台のGⅠにおいては成績はイマイチなのです。GⅠレースに出場している回数も多いのですが、大きな舞台での目立った勝利はありません。福永騎手は牝馬限定戦や2、3歳戦を得意としており、オークスも3勝しており「牝馬の福永」と競馬マスコミにも頻繁に書かれるようになります。今では競馬ファンの間でも広まり「福永が牝馬戦に強い」という情報は常識になっています。

 

しかし、福永騎手はこと混合戦の大きなGⅠの舞台となると一気に勝率が下がります。

ここぞという本番勝負に弱いのです。JRA所属の騎手・藤田伸二騎手は福永騎手について「勝ちにこだわった騎乗ができていない」「強い馬に乗せてもらっているから勝っているに過ぎない騎手である」と酷評しています。これは競馬ファンの間でも度々耳にするようになり、彼の騎乗の仕方に不満を持つ人達も少なくありません。

 

「勝ちにこだわった騎乗ができない」という部分に関しては筆者も共感するところがあります。
例えば、先月行われたスプリングSで福永騎手はリアルスティールに騎乗し2着に入着しています。この時の騎乗はまさに試走感丸出しと言えるような騎乗でした。勝てるレースだったかもしれないに、トライアル的な走りに専念するあまり1着馬のキタサンブラックにとっては最高の展開となり、楽に逃げることが出来てキタサンブラックが勝利を掴みました。
福永騎手のこういった「勝ちにこだわっていない」騎乗の仕方は、予想する側としては着順の予想が非常に難しい上に、不満と感じる競馬ファンも少なくありません。

 

問題は着順の予想が難しいという点ではなく、まだ多くの競馬ファンの心を掴みきれていないことにあると思います。
勝ちにこだわらない騎乗をする騎手が観客の心を掴むことが出来るでしょうか?

 

そういった意味では、どうしても岩田騎手デムーロ騎手ルメール騎手といった勝ちに貪欲的な騎手の方が騎手としての信頼度が高いと思えてしまうのです。

そして有馬記念日本ダービーという大きなGⅠを勝つ騎手というのはやはりそういう信頼度の高い騎手であると思っています。福永騎手が未だにダービーと有馬記念を勝てていないのはこういう理由もあるのではないでしょうか。

 

さて、今まさに福永騎手はダービー制覇に向けて駒を着実に進めてきている最中です。上記でもあげたリアルスティールとのコンビで大目標のダービーを目指します。
福永騎手はダービージョッキーになりたいという熱量に満ちあふれています。いつかの武豊騎手との対談では「ダービーを勝つコツを教えて欲しい」としつこく聞いていたくらいです。あの武豊騎手だってダービーを勝つまでに10年以上かかっていますし、騎手にとってダービーを勝つということはきっと私達が思っている以上にすごい大きなことなんですね。

 

福永騎手のダービー制覇へのこだわりは近走からも伺えます。福永騎手は弥生賞を勝ったサトノクラウンにも騎乗しており、皐月賞へ進む際にリアルスティールと天秤に掛けて、最終的にリアルスティールを選んでいます。おそらくリアルスティールの方がダービーに向いているから選んだのでしょう。
このダービーに対する彼の熱量は皐月賞の走りにも影響するのではないかという心配すらあります。ダービーを意識するあまり折り合いに専念し、皐月賞すら捨てる可能性もあるのでは無いかという懸念があります。大事に乗るということはいいのですが、ここでも勝ちにこだわらない走りをするとなると皐月賞の結果も残念なことになりそうですね。

 

福永騎手はもともと将来を見据えた騎乗が好きな騎手なので、彼の乗る馬の予想をする時は、彼がこのレースにどう臨むかということを考える必要があると思います。馬の実力を見極めると同様に、福永騎手がどう乗るかを見極めることは馬券を組み立てる上で非常に重要なファクターであると考えております。もちろん他の騎手でも言えることなのですが、福永騎手は強い馬に乗ることが多いので特に重要なのです。

福永騎手が騎乗する馬の考察にいつもアタマを悩まされている人は彼がどこを目標にしているかを考えてみると良いでしょう。そこに着目して彼の全体のレースを見ていると、目先の1勝にこだわっていないということがよく分かってきます。

 

さて、最後にリアルスティールと福永騎手のコンビのダービー制覇について筆者の見解を述べて終わりたいと思います。

 

筆者は現段階では、ダービー制覇は厳しいと考えております。

皐月賞はアタマはあると思います。しかしダービーを勝つイメージはありません。リアルスティールの強さや福永騎手の技術の話は今は置いておいて、日本ダービーを獲りたいがために他のレースは勝ちにこだわらずに乗っている騎手がダービーを勝ったところで、競馬ファンは喜びはしないでしょう。ダービーを勝った騎手や馬にはドラマがあります。JRAは今まで日本ダービーで数々の感動的なドラマを生んできました。そういった感動的なドラマが今の福永騎手には欠けているのは無いかと感じます。

 

いつになるかはわかりませんが、いつかは彼のドラマを大舞台で見れたらいいなと思っております。多くの競馬ファンを感動させてくれるようなドラマを生んでくれる騎手になっていってほしいですね。

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