3/29(日)に開催された「高松宮記念(GⅠ)」を制したのは単勝4番人気の香港馬エアロヴェロシティでした。
当日の馬場は雨で稍重。初めての雨、輸送で馬体重-16kgと大幅減、軽めの調教、日本馬だったら迷わず切っているようなこの条件で、見事に勝利をもぎ取りました。
レースは逃げ宣言をしていたアンバルブライベンがハナに立ちます。外からハクサンムーンが2番手につけて、エアロヴェロシティは3番手のインにつけます。4コーナーでは内ラチ沿いを進むアンバルブライベンとは対照的にハクサンムーンは馬場の良い外に持ち出してリードを取ります。外から好位につけていたミッキーアイルとともに、インから外に持ちだしたエアロヴェロシティも前に出て接近します。3頭が後続を離しての叩き合い。最後はエアロヴェロシティがハクサンムーンとミッキーアイルの間を根性の一足で1/2馬身抜けだして勝利しました。
強いです。アウェーの舞台で雨にも負けず、有力馬に挟まれてもなお根性を見せて勝ち切るとは着差以上に強さを感じます。恐れ入りました。さすが「香港最強馬」と謳われているだけあって、日本勢が圧倒されたレースとなりました。
着順と配当金は以下の通りです。
高松宮記念の着順
着順 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | エアロヴェロシティ | Z.パートン | 1:08.5 | |
2 | 15 | ハクサンムーン | 酒井学 | 1:08.6 | 1/2 |
3 | 16 | ミッキーアイル | 浜中俊 | 1:08.6 | ハナ |
4 | 6 | サドンストーム | 国分優作 | 1:09.2 | 3 1/2 |
5 | 17 | コパノリチャード | 武豊 | 1:09.3 | 1/2 |
6 | 13 | ダイワマッジョーレ | M.デムーロ | 1:09.4 | 3/4 |
7 | 10 | アフォード | 村田一誠 | 1:09.5 | 1/2 |
8 | 12 | サクラゴスペル | 藤岡康太 | 1:09.6 | 1/2 |
9 | 14 | トーホウアマポーラ | 福永祐一 | 1:09.6 | アタマ |
10 | 11 | ショウナンアチーヴ | 吉田隼人 | 1:09.6 | ハナ |
11 | 5 | ワキノブレイブ | 松岡正海 | 1:09.6 | ハナ |
12 | 2 | オリービン | 菱田裕二 | 1:09.6 | アタマ |
13 | 18 | ストレイトガール | 岩田康誠 | 1:09.7 | クビ |
14 | 9 | レッドオーヴァル | 戸崎圭太 | 1:09.9 | 1 1/4 |
15 | 8 | アンバルブライベン | 田中健 | 1:10.2 | 2 |
16 | 1 | リトルゲルダ | 丸田恭介 | 1:10.4 | 1 1/4 |
17 | 3 | ローブティサージュ | 池添謙一 | 1:10.4 | クビ |
18 | 7 | マジンプロスパー | 北村友一 | 1:10.7 | 1 3/4 |
配当金
組番 | 金額 | 人気 | |
---|---|---|---|
単勝 | 4 | 650円 | 4番人気 |
複勝 | 4 | 260円 | 4番人気 |
15 | 490円 | 7番人気 | |
16 | 230円 | 3番人気 | |
枠連 | 2-7 | 1,010円 | 4番人気 |
馬連 | 4-15 | 7,480円 | 34番人気 |
ワイド | 4-15 | 2,930円 | 37番人気 |
4-16 | 1,040円 | 8番人気 | |
15-16 | 1,980円 | 25番人気 | |
馬単 | 4-15 | 10,770円 | 43番人気 |
3連複 | 4-15-16 | 14,000円 | 48番人気 |
3連単 | 4-15-16 | 81,560円 | 281番人気 |
週末は土曜日にドバイが開催され、7頭も参戦した日本勢は全滅するという結果になり、日曜日の高松宮記念では香港馬に勝ちをもぎ取られる始末。日本の競馬のレベルの低さが目立つ週末となりました。両レースとも楽しみにしていただけに残念です。
Z.パートン騎手はドバイでの騎乗を断ってまでこの高松宮記念に出走しにきています。そしてキチンと勝ちを香港へ持って帰るあたりはさすが仕事人といった感じです。「勝てるレース」に「勝てる馬」、そして「勝てる騎手」を送り込んでくるあたりも陣営のスマートさが見られます。
それに比べてドバイへ2頭の馬を送り込んだ国内のキャロットファームは惨敗を喫し、挙句の果てに「何故ハープは1800mのレースにしなかったのか?」という声や、「何故エピファはシーマクラシックにしなかったんだろうか?」などと、馬の適正やレース選びを誤ったという批判が相次いでおります。陣営、馬、騎手ともにまだまだ世界レベルにはほど遠いという現実を突き付けられたような週末でした。
最近ではルメール騎手が正式にJRAの騎手として合格したり、積極的に海外のレースへ参加したり、逆に海外の馬が国内へ出走しにきたりと、日本の競馬も少しづつではありますが世界との交流が増えてきたように思えます。これによって切磋琢磨し、国内の競馬のレベルが上がっていくことを切に願っております。
さて、ドバイと高松宮記念で競馬尽くしだった週末が終わり、今週末は阪神で産経大阪杯(GⅡ)、中山ではダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)が開催されます。大阪杯は1着馬に天皇賞(春)の優先出走権が、そしてダービー卿CTは上半期の芝・マイル王を決めるGⅠ・安田記念に至る前哨戦のひとつです。今週末の重賞レースもどちらも見逃せないレースとなりそうです。
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