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【桜花賞】ルージュバックの過去レースから桜花賞の走りを予想。

ルージュバック

4/12の今週の日曜のメーンレースは阪神のマイルで開催される「桜花賞(GⅠ」です。


 

今まで桜花賞からはブエナビスタ(’09)やジェンティルドンナ(’12)といった数々の歴史的名牝を生んできたビッグレースです。今年も強い牝馬が集まっていますが、その中でも「ブエナビスタ以来の化物」「女版ディープインパクト」と言われる1頭の牝馬が今多く競馬ファンの注目を集めています。

 

その牝馬の名はルージュバック

 

大竹厩舎、父マンハッタンカフェ、母ジンジャーパンチの鹿毛です。
この馬は新馬戦百日草特別きさらぎ賞と混合戦で牡馬相手に闘ってきており、その全てのレースで観客をアッと言わせるような勝ち方で勝ち進んできました。その勝ち方はかつての名牝達の走りを思わせるような圧倒的なものでした。走りは力強く、そしてしなやかに、一際目を引く一頭で今回の桜花賞でもおそらく1番人気の推されることでしょう。

 

まずはルージュバックのデビューから前走までの全3戦の内容を振り返ってみましょう。ルージュバックがデビューしたのは昨年9月。新潟のメイクデビューに出走しました。

ルージュバック新馬

 

大したメンバーではありませんが、ここでは2番人気で出走。少頭数の1800m戦で、レースは終始馬群が一団となって進み、馬群は10馬身以内に収まるほどの団子状態でした。最後は長い直線で先行馬が押し切りにかかり、外からの馬は追い込んでいく中、さらに外から猛然とルージュバックが差し込みます。一瞬先頭に並んだ後にあっという間に差をつけて差し切りました。戸崎騎手との折り合いも良くキレイな勝ち方です。勝ち時計は1分55秒5。

 

▼ルージュバック新馬戦▼

 

そして続く2戦目は11月に行われた百日草特別(500万下)。

ルージュバック百日草

このレースには、その後GⅢの重賞を勝っているベルーフミュゼエイリアンが出走していました。決して弱くはありません。ここではルージュバックは単勝オッズ2.9倍の2番人気です。1番人気はデビュー2戦目にして重賞(札幌2歳S)に初挑戦し、4着に健闘したミュゼエイリアンでした。1番人気の単勝オッズは2.8倍と、人気はほぼ拮抗していました。
しかしスタートでは人気のミュゼエイリアンが出遅れて最後方からの競馬となります。4コーナーで馬群が一気に固まり直線を向くと、各馬横一線となっての追い比べになります。後方で脚をタメていたルージュバックはここで末脚を爆発させます。一気に他馬を抜き去り、後続を突き放しての差しきり∨でした。しかもムチも入れずにレコードタイムでの圧勝だったのです。ここから一気に世間の注目を集めます。勝ちタイムは2分00秒8。

 

▼ルージュバック百日草特別▼

 

最後に前走のきさらぎ賞(GⅢ)となります。

ルージュバックきさらぎ賞

ここではついに1番人気に推されます。前走の勝ち方も影響して、オッズは1.7倍で2番人気のポルトドートウィユ(3.6倍)と3番人気のアッシュゴールド(6.0倍)に差をつける人気でした。重賞初挑戦となりますが、メンバーはそこまで目立って強い馬はいません。アッシュゴールドはデイリー杯2歳S(GⅡ)の2着馬で、ポルトドートウィユは4戦2勝、2着2回のディープ産駒です。
このレースではルージュバックは末脚の切れに頼ったこれまでの競馬と違って好位3番手から直線で抜け出す横綱相撲で見事な王道の競馬で勝ってみせました。上がり3F34秒4でメンバー最速を叩き出します。前々で走ってこの末脚を繰り出せるのだから相当なポテンシャルを秘めているのではないでしょうか。初めての関西圏輸送、右回りを難なくクリアし、牝馬クラシック戦線の主役を決定付けた一戦となりました。勝ちタイムは1分48秒6。

 

▼ルージュバックきさらぎ賞▼

 

以上がルージュバックの全レースまとめです。

 

桜花賞での見通し

全てのレースとその結果を見れば、この馬がいかに強い馬であり、そしてどんどん強くなってきているということがお分かりいただけるかと思います。テレビや新聞の記事なんかでも多く取り上げられておりますし、間違いなく桜花賞でも1番人気に推されるかと思われます。桜花賞でも圧倒的な差を見せつけて初のGⅠ勝利をもぎ取っていくだろう!と期待する人も多くいることかと思います。

 

しかし、いくらルージュバックでもこの桜花賞を勝つのは現実的に考えて非常に厳しいと思います。というのも、ルージュバックが抱える不安材料が他の馬に比べて多すぎるのです。

 

ルージュバックは今まで少頭数でのレースしか経験しておらず、多頭数のレースは今回が初めてです。さらに、きさらぎ賞を勝った際、大竹調教師は「これまでの競馬では見せていないが、気性の荒い面を持っている馬」とコメントしています。揉まれれば折り合いを欠く可能性があります。百日草特別から休み明けできさらぎ賞へと進めた理由では、「距離もあって少頭数だから」という理由をコメントしています。輸送を経験させるのは納得がいきますが、前日には牝馬限定戦のエルフィンSという選択肢もあったはずです。そこをあえて牡馬相手の混合戦を選んだのにはそういった理由もあったのですね。
今までの最高頭数はたったの10頭で、今回の桜花賞はフルゲートで18頭です。今回マークされるでしょうし、今まで走ってきた時のスペースとは全く違った間隔を味わうことになるでしょう。

 

さらに初の阪神、初のマイル戦となります。マイルの経験はあるけどマイルで勝ったことのない馬が桜花賞で初めて勝つという前例ならありますが、1800m→2000m→1800m→マイルのGⅠという進め方で勝つなんて聞いたことありません。阪神をすでに経験しているチューリップ賞組が桜花賞で強いのは阪神マイルの経験をしているという部分が大きく関わっているでしょう。

 

ペースに関してもルージュバックは今までスローしか経験をしていません。ルージュバックの魅力はそのトップスピードの高さにあると思います。百日草でもきさらぎ賞でもそうでしたが、スピードに乗るまでは時間がかかりますが、乗ってしまえばもの凄い伸びを見せます。スローペースの中で凄い脚を見せましたが、ハイペースになりやすい桜花賞ではその持ち味を活かしにくいのではないでしょうか。フルゲートの競馬で進路取りがスムーズにいかなくなった時は脚を出せないまま終わる危険性があります。例えば、内枠になって出遅れて他馬に囲まれたりした時はトップスピードがころさてしまうのではないでしょうか。ましてやマイルという距離短縮という条件ではなおさらです。

 

そして今回は初めての牝馬限定戦です。「女同士の争いほど怖いものは無い」とよく聞きますが、今までとは違いすぎる環境に馬がイレ込んでしまう可能性も十分に考えられます。上記でも記しましたが、気性面での問題もまだ表に出ていませんので、パドックでの様子は必ず見ておく必要がありますね。

 

まとめ

ルージュバックの過去のレースと桜花賞の展望を振り返ってみましたが、桜花賞でどういう走りをするのかが非常に気になる馬であり、そして期待できる馬だと感じると同時に、馬券的には非常に買いづらい馬であると感じました。しかし不安材料がこれだけあっても、おそらく1番人気であることは変わらないでしょう。それはルージュバックの秘めたポテンシャルとその可能性にそれだけ多くの競馬ファンが期待をしているということです。ルージュバックにとって初めてだらけの競馬になりますが、「それでもこの馬ならこなしてくれるだろう。」と判断させる何かがこの馬にはあるのです。過去歴代の名牝たちにもそういった光る何かがあったことは確かです。この悪条件下でも勝って名だたる名牝の仲間入りとなるか、それとも無謀な挑戦に終わるのか・・・

 

結果は全て日曜に分かる!

 

ちなみに筆者はココロノアイ推しです(笑)
ココロノアイについてはまた機会があれば書きます。

 

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